天使みたいな死神に、恋をした
「……ない」
ないないない。私座ってない。運転席の真後ろなんかに座ってない。
そうだ! その時私が見たのは高速道路をまたぐようにかけられている人と自転車専用の細長い歩道橋から、飛び降りてきた黒い塊。
「お前、なんでここにいるんだ?」
はっとした。
心臓辺りをを無意識に抑えるけど、もうこの動作も必要ないんだよね。
習慣って怖いわ。ついついやってしまう。
頭上から聞こえた声に顔を上げると、白い服を着た背の高い人が一人。
頭の上には天使の輪っかみたいなのが回ってる。