フレンズ
「アホか・・・」
カズの部屋からの帰り道、私は、つぶやいた。
でも・・・ちょっと、言い過ぎたかな・・・。
私は、さっきのカズの部屋での会話を、思い出した。
『その子ども、俺と一緒に育てたらいいじゃん』
普通の声で普通の顔でこんなことを言うカズにイラっとした。
『バッカじゃない?あんたね、犬や猫を飼うのと、ワケが違うのよ』
『…んなことはわかってるよ、でも葉月、おまえ、一人でどうにか
出来るのか?』
『もう、いいっ!』
私は、カズの話に耳をふさいだ。
『正人に、このことを告げようか、それで、どうしたらいいか、
それしか、今は、考えられない、それで、この話しに、カズ、あんたは
1ミリも、関係ない』
