気まぐれあの子は猫系女子っ!!【完結】
「夏音が内気になってしまったのは俺のせいなんだ。」
困ったように笑いながらお父さんは言った。
隣の日高を見れば、うつ向いて苦しそうな顔をしていた。
俺はなんと言葉を発していいのかわからなくて、口をつぐんだ。
「実はね、夏音のお母さんに夏音に会いたいと言われて、会わないか、とこの間訊いたんだ。だけどその時に返事をもらえなくてね」
「そうなんですか……」
ただそう呟くことしかできなかった。