黄昏に香る音色
「高橋君と…デートの約束したんだけど…」

「よかったじゃない!」

また、

しばらく、声が聞こえなくなる。

里美の息遣いだけが、さっきより、大きく聞こえてくる。

「さ、里美?」

明日香には、里美が電話越しで、泣いてるように思えた。

「明日香。日曜日なんだけど……あいてる?」

「え?あいてるけど…どうして?」

「高橋くんが…はじめてだから…明日香も呼んで、4人で遊びにいこうって。サッカー部の子も、連れてくるって…」

「え?それって…」

「来て…お願いだから…」

里美はそう言うと、電話を切った。


明日香は、里美の切羽詰まったような口調に、

何か、おかしいなものを感じていた。


< 101 / 456 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop