黄昏に香る音色
ゆうは、明日香の手をゆっくりと離すと、

静かに、立ち上がり、

明日香に、微笑みかけた。

その姿は、

明日香には、優一を思わせた。

ゆうは、観念したかのように、明日香に背を向け、夕陽を見つめながら、

話し出した。

「確かに…俺は、優一だ。だけど、今の優一じゃない」



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