黄昏に香る音色
170はある身長の高い麻里亜は、里美を見下ろしながら、言った。

「あたし達は、先生と仲良くなりたいだけですの。コミュニケーションの1つとして、先生に、質問してるんです」

里美は、麻里亜の言葉に鼻で笑う。

「しつも〜ん!彼女がいるとか、きくことが質問かよ!」

里美は下から、顔を突き上げた。

麻里亜は、顔を背けながら、

「それは…皆さん。興味ありますもの」

「興味なんてあるかよ」

少し驚きながら、麻里亜は顔を背けたまま、里美を見た。

やがて、麻里亜は、にやっと笑った。

「そうでしたわね。有沢さんみたいな…女か男か、わからない人には、興味なくてね」







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