ヒミツの恋【短編集】
ドキンっと跳ね上がる胸の鼓動。






『じゃあ…俺の隣でずっと見てればいいよ。触りたいなら、好きな時に触らせてあげる…』






「どういう…意味ですか…?」







握られた手と渉の顔を交互に見ながら問い掛ける。






『…一応告白のつもりなんだけどな…。』







「告白?……。!!ええっ!?」






立ち上がる私に渉も立ち上がる。






『付き合って…くれるよね?』


















そうして私と渉は付き合い始めた。






ひとつの条件つきで…






誰にも知られずに付き合いたいと渉にお願いをして…




不服そうな顔をした渉も、“最初のうちはそれもいいかな”って了承してくれた。





追っかけの女子に知られたらタダじゃ済まない…
この恋を邪魔されずに、ずっと渉の側にいたかったから…私は秘密の交際を始めたんだ…
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