SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「…希羅梨お前は先に…行ってくれ…少しだけ…蘭莉と二人で話がしたい」



「…わかった。外で待ってる」


希羅梨さんはチラリと私を見つめ、苛立ちを堪えるように唇を噛み締め…先に出ていった。


誰も居ない待合のソファーに座った。



「彼女一人にしていいの?」



「彼女?」


奏多はキョトンとした目つきで訊き返す。



「だって…希羅梨さんは秦多の彼女でしょ?」


「…電話した時…あいつ…俺の彼女だって名乗ったのか…」


奏多は昔と変わらないの茶髪の前髪を掻き上げる。



「…あいつは週3回…店でバイトしてる女だ…彼女じゃない…」



「そうなんだ」








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