SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「…どうして断るんですか?」



「俺にはお前がいるからだろ?」



「…でも、その見合いを断れば…会社は!?」



「別に親父はそこまでは言わなかったよ…」


俺は蘭莉を安心させるように腕の中に抱き締める。


蘭莉の柔らかい黒い後ろ髪を撫でた。

彼女の身体は、風呂上りでシャンプーと石鹸のいい香りが漂う。



「…社内でお前の顔を見た時…正直…驚いた。俺は…子会社に仕事だけをしに来たのに…別れたら…困るリスクの高い社内恋愛をしてんだから…一応…いや…俺は結婚前提に付き合ってんだ…お前も結婚を視野に入れて…俺と付き合え」




「は、はい…」



蘭莉の可愛い返事が返って来た。



付き合って2日目で…結婚の話をした。

さすがに付き合ったばかりで結婚の話はドン引きされるかと思ったけど…


蘭莉も俺との結婚を視野に入れていた。










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