SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
何とか…泣いて俺に縋る那子さんを説得した。


その場では彼女も納得したけど…


そのまま、親父に自宅に呼びつけられた。



状況は最悪の事態にーーー・・・



「…克己…分かってるな…男としてちゃんと責任を取りなさい…」


「だから…俺は何もしていない!」



「往生際が悪いぞ!!」



親父の怒声がリビングに落ちた。




「…二人だけで見合いをさせるんじゃなかった・・・」



「…大体…俺を部屋に誘ったのは…先方さんの方で…」



「しかし、そこで…お前がしっかりと…」


「・・・」


「まぁ、いい…お前は…那子さんとの婚約話を進める…わかったな」



「それは…困ります!!俺には…」



「問答無用だ!!…お前の出向は今週中で切り上げる。私の元に戻って来るんだ!!」

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