SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~

ー蘭莉side-

今日は私の自宅のお引越し。
必要なモノと不必要なモノを分けていく。

不必要なモノにも両親との想い出がある。

なかなか…捨てがたいーーー・・・


そんな私のキモチを察して…克己はトランクルームを借りてくれたんだと改めて思った。

本当に捨てがたいモノはトランクルームに預けるコトにした。

そんな厄介なお手伝いを克己に代わって…結生さんが引き受けてくれた。
ようやく…荷物の分別を終えた。

朝からの大仕事。

既に空は夕映えに染まりかけていた。

「結生さん…今日はありがとうございました」



「…困った時はお互い様だよ」



「…社長さんに肉体労働をさせて…本当に申し訳ありませんでした」


「…しかし克己のヤツ…ちょっとしたトラブルって何だろうな?」



夕方には合流するはずだった克己。


でも、藤堂社長に呼び出され…白金の自宅に行ってしまった…





「…さてと…克己のお勧めの蘭莉ちゃんの幼なじみのラーメンを御馳走になろうかな?」



「お腹…透きましたよね…」



「ああ…今夜の夕食はきっと…美味いよ。」



御曹司なのに…セレブを気取らない結生さん。


私たちはレンタカーのトラックで奏多の店に向かう。










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