SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
* * *


克己が専務としての最後の朝礼を行う。



「最後に私事で申し訳ないが…」



克己が私に視線を送り、手招きする。



小林先輩も橋口先輩は目を円くして私を見た。二人の視線を黙って見過ごしながら、私は克己の隣に立った。



「…営業四課で営業補佐として従事する飯塚蘭莉さんと婚約しました」



私の予想通りの反応が返って来た。



ざわめく社員たち。



でも、次の瞬間…大きな祝福の拍手が湧き起った。





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