SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
「秋の箱根か紅葉が綺麗だろうなぁ」



「そうね」



達生君と奈有ちゃんは二人でソファーに座ってDDSを楽しんでいた。




俺はそんな二人の姿を反対側のソファーから眺める。



「はい…みんな…飲み物は淹れたわよ…達生君と奈有ちゃんはジュースね…」


蘭莉がトレーで飲み物を持ってきてテーブルに置いた。



俺と蘭莉はコーヒー。



「昼からどっか行こうか?」



「…しかし、俺の車はチャイルドシートないし…出かけるなら電車だな」



「ボク…でんしゃのりたい!!のったコトないんだ!!」



達生君はDDSを閉じて瞳を光らせた。


セレブの子供は電車では移動しないらしい。



きっと…移動手段はいつもなら、黒塗りのハイヤーだよな…
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