SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~
俺と蘭莉は二人を連れて最寄りの駅まで歩く。



子供が居ると歩調まで遅くなるんだ…



「だっこ」


「え、あ…」


蘭莉と手を繋いで…さっきまで元気よく歩いていた奈有ちゃんの足を止めて…抱っこをせがむ。



片手に荷物を持つ蘭莉。



「俺が抱っこしてあげる…奈有ちゃん」



「抱っこよりも…奈有は肩車が好きなんだ…克己さん」



「え!?そうなのか…」




俺は恐る恐る奈有ちゃんを抱き上げて…肩車した。



「たかい、たかい…」


大はしゃぎの奈有ちゃん。

俺の顔まで自然と綻んだ。


< 233 / 237 >

この作品をシェア

pagetop