あしたのみらい
それなのに、私は、浅はかな考えを口にしてしまったんだ。

「お母さん、何があったの?」

私のせいだ、私の…。

ただいまといえば、底抜けに明るいお母さんのおかえりという声が聞こえたんだ。

お母さんのロールキャベツは世界一だよ、といった小5の私に、お母さんはとても喜んでよく作ってくれるようになったんだ。

私の笑顔より、お母さんの表情を気にし続けたから、お母さんに何回も叱られた。

でも、クセになっている自分がいた。

『ママの顔ばかり見ないで。自分が笑ってたらいいの』

そんなこと言われても、私はお母さんが笑っていてくれる時が一番幸せで、笑顔でいられた。

それなのに!

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