黒(クロ)

「あの、聞いてもいいですか?実さんとは誰でしょうか?」

『実?んー……誰って言われても……人間で、あたしの近くにいる人かな?それ以上は答えない。』


そうだ。みのりのことゆわなきゃよかった。
世話係がいるなんて知れたらまた違う意味で面倒だ。
(文章的に、実を漢字で出すと分かりにくいかもしれないので、ひらがなでこれからは表記します。ご了承ください。)


「千歳ちゃんってさ~実は謎がたくさんありそうだよね~」

『会って数日のあんたになにがわかるってーのよ。それに女は謎が多いほどソソるでしょ?』ニヤリ

「おっ!千歳ちゃんゆ~ね~!」

「けっ!お前の謎なんかソソるか!!」


……なにを茶髪はそんな突っ掛かってくるんだよ。
てか、藍色の髪のこ寝過ぎ。自己紹介と謝ったときからセリフなくないか?


『……藍色。おい!藍色!!おーきーろー!』

「んー……?…………千歳?」

『おお。お前も呼び捨てか。お前寝過ぎだぞ。まずセリフ無さすぎて不憫だからもう少し話せ。』

「ん。」
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