守ってくれますか?
そんなあ・・・

「えええ!?ナオ、ヒカリと寝るのかよ?」
「ああ、そうだ。・・・悪いか?」
王子様が挑戦的にシュウ様に言う。

「いや、悪かあねえけど。・・・・へー。あのナオがねえ・・・」
シュウ様はお決まりのニヤニヤ笑いを浮かべた。

「女嫌いのナオが、まさか一緒に寝ることを望むなんて・・・いやーこれからが楽しみ楽しみ♪」

なにが楽しみなんだろ?
・・・っていうか・・・・・・

「王子様、女嫌いなのに、私と一緒に寝たいんですか?」

王子様はふいっと顔を背けながらも答えてくれた。
「・・・・・そうだ。」

「・・・もしかして、王子様って・・・・・」

私は考え至り、聞いてみた。
・・・もしかして・・・・・

「変わり者なんですか?
それとも、寂しがりやさん?」

ぶはっ!!!と、シュウ様が噴き出した。

「ははははは・・・ちょっ・・・・もしかしなくても、ヒカリって鈍感?
無自覚で鈍感?はははっ。笑えるぅ・・・」

ケラケラと笑い続けるシュウ様。
ちょっと!失礼なんだけど!!!

「私、無自覚でも鈍感でもありません!!!」

「いやいやいや。どう考えても無自覚で鈍感でしょ・・・
・・・ははっ!ナオ、苦労すんだろーなあ・・・。」

どうしてそこで王子様が出てくるんだ。

「あ!そーいえば、王子様!どちらですか?」

「ナオ様は、変わり者などではないですぞ!!」

王子様のかわりに、じいやさんが、すごい剣幕で答えてくれた。

怖っ!!
じいやさん怖っ!!!

・・・でも、王子様を変わり者扱いするのは失礼か・・・・・

ということは・・・・・・
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