素敵彼氏の裏の顔
「俺が来て悪いかよ」
いや、悪いはずがない。
淳ちゃんはそんな顔であたしを見下ろしている。
「お前が悪ぃんだぞ、美優」
わけが分からない。
「いいか!
俺様は、かわいい美優のために決断をしてやった」
ふんぞり返る淳ちゃんに、
「何よ」
渋々聞く。
すると、淳ちゃんは黙ってあたしの手を引いた。
それはもう、すごい力で。
大の男……しかも、相手はあの淳ちゃんだ。
あたしの力では反発することなんて出来ず、いつものように淳ちゃんに引かれて教室を飛び出した。
あぁ、楓にも、それ以外の人にも完全に誤解されてるよ。
これじゃ、あたしの彼氏は淳ちゃんみたいじゃん。