素敵彼氏の裏の顔
ところが……
ふと、背後に視線を感じる。
刺すような殺意に満ちた視線だ。
まるで、西高の奴らの淳ちゃんに対する視線のよう。
あたしはびくっと飛び上がり、恐る恐る後ろを見た。
嫌な予感がした。
直感で、あの金髪がいるのではないかと思った。
だが……
「あなた?
隼人君のオンナってのは」
そこにいたのは、あたしとは生きる次元が違う……
ギャルでもヤンキーでもなく、もっともっと手の届かないような次元の女性だった。