素敵彼氏の裏の顔
彼女は妖艶な笑みを浮かべながら、一歩また一歩とあたしに近付く。
香水の甘い香りが鼻腔を刺激した。
「達也君から聞いたわ。
隼人君がこの大学にいることを」
達也君……誰だろう。
だけど、この内容だと、隼人のかつての知り合いに違いない。
隼人が恐れられていた頃の……
「あたしさ……」
気付いたら金髪はあたしの目の前にいて。
あたしの肩に軽く手を置く。
花のように白くて華奢なその手が触れた瞬間、あたしはびくっと身を引いていた。
「隼人君とやり直そうと思ってるの」
甘くとろけるようなその声に、あたしの胸は深く抉られた。