素敵彼氏の裏の顔
「俺、少しこっちに用事が出来てしまって。
昼頃に迎えに来るから」
そう、いつもの優しい表情であたしに告げる隼人。
だからあたしも安心して、笑みを返して頷いた。
どんな用事か分からないけど、あたしは隼人を信じているから。
そして、
「橘と申します。
淳君を連れ出して、ご迷惑をおかけしました」
隼人は淳ちゃんのお母さんに深々と頭を下げて、去っていった。
相変わらずの安全運転で。
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