素敵彼氏の裏の顔




「お前よりいい男って……

珍しいな、天下の城内が」




先輩たちはビールを流し込み、再びがはははと笑う。






「それよりな、城内。

後輩から聞いたんだけど、お前神木と何があったんだ?」




出た、この話題。

いつかは出ると思っていたが、思ったよりずっと早かった。




居心地の悪いあたしは、少し顔を背ける。

淳ちゃんはそんなあたしをじっと見つめ、先輩たちに向き直った。

そして、




「何もねぇよ」




ぶっきらぼうに答えた。



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