素敵彼氏の裏の顔
「城内、お前分かってねぇのかよ。
俺たちがどれだけ神木に苦しめられてきたのか」
酔っ払った先輩たちは、説教まで始める始末。
はいはいと相手にしない淳ちゃんに、さらにヒートアップする。
「俺の女を寝取りやがった」
「北高の女にまで手ぇ出したんかよ」
「やべぇらしいな、あいつのセッ……
「てめぇら、いい加減にしやがれ!!」
とうとう淳ちゃんが声を荒げた。
やっぱり一番強いのは淳ちゃんで。
散々文句を言ったくせに、淳ちゃんが怒ると沈黙がおこる。
淳ちゃんはなぜか真っ赤で。
「ふざけんな……」
その体は震えている。
「ふざけんな、てめぇら!!」
その声はバー全体に響き渡る。
「あいつは……
神木は、童貞だ!!!」