僕と彼女の秘密の物語。
「だって他に休める場所もなかったし…
大丈夫ならもう出ますか?時間も遅いし送りますよ」
救急箱を片付けながら僕は時計を見た。
針は夜の9時過ぎを指している。
「西野さ…」
「こんなとこ来て、何もしないで帰るつもり?!」
「は……?」
ソファに座る彼女が、僕をキッと睨む。
「あんな…あんなすごいキスしておいて…
私、ファーストキスだったのよ?!
責任とりなさいよ…」
「す、すみません……」
僕は思わず頭を下げて謝まった。
でも、責任って……
「ど、どうすれば…?」
これ以上は近付かないと、
もう二度と貴方には触れないと誓ったばかりだ。
「……もう一度、して」
「え…?」
「だから、もう一度キスしてって言ってるの!
もう!本当鈍いわね!」
彼女が真っ赤になって怒鳴る。
僕はワケが分からなかった。