僕と彼女の秘密の物語。
「はぁ…はぁ…」
小さく肩を上下させながら、彼女は息を吐いた。
「気持ち良かったですか?」
そう聞きながら、立ててた足をあぐらに変えて座り直す。
彼女はぐったりとした姿勢のまま、薄目を開けて僕を見た。
「…次は僕の番」
ベルトを外してデニムのチャックを開けた。
今にもはち切れそうに熱くなった僕のモノを取り出すと、彼女の視線が注がれる。
じっと見つめる、真っ直ぐな瞳。
僕は自分の手で自分のモノを軽く握ると、上下に摩った。
僕はあえて彼女の方は見ずに、軽く目を閉じて熱くなっている中心に全神経を集中した。
ついさっきまで目の前で繰り広げられていた光景を思い出す。
自分で自分を慰める彼女。
見えそうで見えない秘部。
鼻をかすめる蜜の残り香。
頭の中で彼女の衣服を一枚一枚脱がしていき、
見たこともない彼女の裸を想像する。
「はっ…はぁっ…」
彼女がじっとこちらを見ている。
視線が痛いほどに突き刺さる。
その視線に、更に欲情が湧き上がる。
触れてもいないのに、まるで目で犯されている気分だ。
彼女もこんな気持ちで、自分を慰めているのだろうか。