【完】初めての恋は――。
「お母さん、準備できたよ。早く行かないと遅れるよ」


私が通うことになる、稲北中学校の入学式の日を迎えた。


少し大きめのセーラー服に、なぜか緊張感が増した。


なんで私が着るとこんな風になるんだろうね。


鏡に映る自分の姿に苦笑した。


あー、いよいよ今日からなんだよね。


緊張する。



どんな人たちがいるんだろう?


友達も作れるかな?


胸には期待と不安を抱きながら、お母さんと一緒に学校へと向かった。


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