【完】初めての恋は――。
学校に着いて、一番に目に付いたのは大きな桜の木。


見上げるほどの大きな木。


随分と散ってしまい、青々とした葉っぱも茂り始めていたけれど、まだ少しだけ咲いていた。


その残った桜が、新入生を歓迎してくれているように、舞っていた。



綺麗な、綺麗な桜吹雪。


「わー、お母さん桜がまだ綺麗だね」


桜に見惚れた。

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