【完】初めての恋は――。
「あっ、亜美逃げるな」


……脱走、成功!っと思ったけど、そう簡単にはいかなかった。


後ろから2人の叫び声が聞こえた。


けれどもちろん無視。


出来るだけダッシュで、玄関へと向かった。


玄関で待っといてあげようかな。


好きな人とか、今はどうでもいいや。


真美がいて、弘樹がいて、こんな毎日も好きだから。


今のこの環境に不満なんてひとつもないから。


恥ずかしいから、2人には絶対に言ってあげないけど。








そんなこんなで私の部活のない放課後は過ぎて行った。
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