黒い蝶
紫羽『…そっか。じゃあ、きっとお家の人が心配してるね。』
斎藤『…そうかな?』
紫羽『うん!一くんの家はきっとそうだよ。』
そう言い紫羽はにこっと笑った。
紫羽『一くんの家はこの山の中にあるの?』
斎藤『ううん。この山を越えたところ。』
紫羽『じゃあ、山の麓まで私が案内するよ!』
斎藤『え…いいのか?』
紫羽『うん!ほら、早く行かないと日が暮れちゃーう!!』
紫羽は俺の手をとって走り出した。