黒い蝶



斎藤『うわっ!そんなに急いだら危ない…』


紫羽『あっ、そっか。ごめん…』




紫羽は俺の横に並び、歩く。





紫羽『一くんは、この山に来たの初めてだよね?』

斎藤『うん。』

紫羽『そっか。私はこの山の真ん中らへんに住んでるんだ。

結構大きなお屋敷なんだよ。』

斎藤『へ~…今度、遊びに行っていい?』



そう言うと、紫羽の顔が少し曇った。




斎藤『…紫羽?』


紫羽『…絶対、だよ。私、一くんが来るまで、ず~っと待ってるから。』


斎藤『う、うん。』








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