不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
ヒロさんとユメさんは結ちゃんと愛翔の両親でBARを経営してる。
今では店舗も増えて毎日忙しいんだそうだ。
だから
たまーにうちにご飯を食べに来たりするんだよね。
ま、愛翔は来ないことの方が多いけど。
今日だってどうせ来ないでしょ。
夜中まで遊び回ってるってこないだユメさんがグチをこぼしてたしね。
来たら来たで喧嘩になるから、あたしとしては来てくれない方がいい。
「来たみたい。美久出てくれる?」
家のチャイムが鳴った瞬間、ママに言われるよりも前に玄関へ向かっていた。
「美久、久しぶり」
甘く穏やかなその声と、優しい笑顔に胸がドキッと高鳴る。
「結ちゃん、帰って来てたんだね‼」
さらさらの黒髪を揺らして笑顔を振りまく結ちゃんの腕にギュッと抱きつく。
すらっとした長身でスタイルも良くて。
おまけに優しくて
とても頼りになる存在。
そして
あたしの好きな人。