不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
冷たく突き放したくせに、どこまで岩佐さんに優しいんだか。
ズキン
と胸が痛んだ。
岩佐さんの味方をする愛翔が気に入らない。
心の中に黒いモヤモヤが広がっていく。
顔を下に向けたまま、上げることが出来ない。愛翔の顔が見れない。
「……お前が俺の彼女だって思い知らせてやるよ」
低い声が聞こえたと同時に、掴まれていた手の力が強まった。
「えっ……⁉」
彼女だって思い知らせる?
わけわかんない。
「ちょ……愛翔……っ」
踵を返して歩く愛翔に引っ張られる。
さっきまでいたところとは違う教室のドアを勢い良く開けた愛翔は、入ってすぐの扉のところで立ち止まった。