不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
や……っ。
なんで……こんなこと。
考えてみたって、愛翔の頭の中なんてわかるわけがない。
クラクラして倒れそうになったあたしの腰に愛翔の腕が回された。
こんな仕草をさりげなくやってしまう愛翔は、かなり女慣れしている。
そんなことを思うと、胸が締め付けられてどうしようもない。
考えないようにしてみても、さっきの岩佐さんの言葉が頭の中をぐるぐる巡る。
“体の関係だけの女がたくさんいる”
その言葉が頭から離れなかった。
「っや……めて」
唇が離れた一瞬の隙を狙ってそう口にすると、愛翔は薄目を開けてあたしを見た。
その顔にはどこか余裕すらうかがえて、なんだか胸が苦しい。
あたしだけがこんなに苦しいなんて……。
「なんでだよ?付き合ってんだから当然だろ」
鋭い目を向けられて、鼓動がドキリと鳴った。
その力強い瞳を見るとなにも言えなくなってしまう。