不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
いやいやいやいや‼
どうやったらあたしを好きだってなるわけ?
まどかの思考回路がわからない。
「だって、あんなに丁寧に断るんだよ?軽そうに見えて、実は一途なのかもって思っちゃった」
「言ったよね?あたしはただの暇つぶしにされてるだけだって」
キスされたことは、まどかには言ってない。
あれは忘れようと決めたことだから。
まどかに言うと話が余計こじれそうだし。
愛翔があたしを好きだなんて、天と地がひっくり返ってもありえない。
ただの暇つぶしの関係。
あたし達の間にはそれしかない。
「まどかは好きな人いないの?」
愛翔の話題から離れたくて、あたしはまどかに話を振った。
「あたし⁉気になる人はいる、かな」
「聞いてないんだけど‼」
「だって、今初めて喋ったもーん」
「誰?あたしの知ってる人?」
カラオケに来ているにも関わらず、あたし達は恋バナで盛り上がった。