不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
カラオケを出る頃には、辺りはすでに真っ暗になっていた。
あの後、まどかの話で大分騒いだ。
今まで好きな人がいなかったまどかに、気になる人が出来たのは素直に嬉しい。
応援だってしてあげたい。
まさかその相手が愛翔の友達だなんて驚きだけど、出来る限りの協力はしてあげたい。
「あれ愛翔君じゃない?」
プリクラを撮ろうと、駅前をブラブラしていたあたし達。
いつも行くゲーセンは場所が少し離れているので、この近くで探している途中だった。
まどかが指差したのは、コンビニ前でたむろしてるガラの悪い不良達の塊。
その中でも飛び抜けて目立つのが、背が高くて一人鋭いオーラを放つ愛翔だった。
毎晩ここで遊んでるんだ。
夜遊びばっかりしてるから、朝起きられないんじゃん。