不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
なんだかちょっと緊張。
ドキドキするし……。
んっ⁉
ドキドキ⁉
なんでッ⁉
ありえない、愛翔なんかに。
「帰るぞ」
さっきまで掴まれていたところに、愛翔の手が伸びて来た。
ドキン
触れられた瞬間、鼓動が大きく飛び跳ねた。
なに、コレ……。
心臓がバクバクいってる。
さっきとはえらい違い。
なんなの、コレは。
「ちょ、待って。まどかが」
無言で引っ張られ、思わずまどかの方を見た。
「あたしは大丈夫だから、愛翔君と楽しんで」
「またね、美久」
あたしの気も知らないで、まどかは呑気に笑って手を振っていた。