大人の純愛宣言
5月の優しい風が吹き、私の髪の毛がさらさらとなびいた。相沢に前髪を触られて…ドキッとしてしまった。

「顔、真っ赤っすよ」

そう言う、相沢の笑顔が夕日でキラキラしていた。

「ごめんなさい、覚えていないの。。。」

正直に答えると、溜め息混じりに切なそうな顔をしたが笑いながら だよね と答えて、ブランコで遊んでいる子供たちのほうを見つめた。その横顔が美しすぎて…私には遠い存在なのだと、思い知らされた。

「俺は澤井リナさんのこと、6年前から知ってましたよ…」

考えても、考えても、思い出せなくて…何だか申し訳なく思い始めたら、どこかイタズラな笑顔で相沢が話し始めた。


「責任とってくださいっ。俺を弄んだ責任を!」


へ?
弄んだ??私が?

「ちょっと待って…マジで私たちどんな関係??」

「何日か一緒に寝たはずですよ、思い出せない?リナちゃん。」




チンプンカンプンだ。こんな若い男と寝たなんて有り得ない!



しかし相沢は 責任とらないなら、病院で公表してやるという何やら脅しめいた物になってきた。


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