政略結婚~天使に導かれて~
「いらっしゃい、悠太さん」

「こんにちは、愛ちゃん。これお土産ね!」

「うわぁーありがとう。早速いただきます」

悠太が愛に手土産を渡すと、後ろから40代半ばくらいの男性がいた。

「こちら、弁護士の南条 亨さん。南条さん、こちらが兄の妻の愛さん
 です。」

「初めまして、嶋津 愛です。」

「初めまして、南条 亨です。よろしくお願いします。」

「どうぞ、中に入ってください。悠太さん、颯太は、書斎に居ます」

「うん、ありがとう。そっちに行くよ・・・」

悠太と南条は、颯太の書斎へ向かった。

「兄さん、南条さん連れて来たよ・・・」

「おぉー、ありがとう。お久しぶりです、南条さん。」

颯太は、会社の顧問弁護士をしている南条を呼び出して、颯太は
遺言状を作ることにしていた。

「実は、今日お呼び出ししたのは、僕の遺言状を作りたいと思って
 来ていただいたんです・・・。」

「島津さん・・・」 「兄さん・・・・」

颯太は二人にそう告げると、

「悠太にも、知っていてもらいたいんだ・・・。」
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