政略結婚~天使に導かれて~
「颯太、ただいま・・・・」

ベットで横になって眠っている颯太に声をかける愛だが
颯太は、疲れているらしく良く眠っていた。

もっとも昨晩、久しぶりのセックスに、颯太は疲れたのだろう・・・。

前なら抱き潰されることばかりだったのに・・・・

確実に体力が落ちているのを愛は、感じた。

食事も、少しずつではあるが、食べれているので、とりあえず
安心しているが、心配は尽きない・・これからも颯太が食べやすい
ようなものを作るようにし、少しでも元気であって欲しいと考えている・・・。

眠っている颯太の額にキスを落し、愛は、悠太のいるリビングに
戻った。

「悠太さん、コーヒーでも入れましょうか?」

「うん、悪いねぇー。頂きます。」

愛は、悠太にコーヒーを淹れ、自分にはほうじ茶を淹れた。

「お腹の赤ちゃん、性別は解ったの?」

「ううん、まだ・・・来月の検診で、運が良ければ解ります。」

「そうか、兄さんは、今から名前をどうするか、考えているみたいだけど?」

「そうなんです。画数がどうのだの、響きがどうだのって、
 結構候補があるみたいですよ・・・。」

颯太は、毎日、子供の名前を何にしよか、楽しみに考えている。

でも、決まりがあって、男の子には『〇太』にするんだそうだ・・・

女の子は、いろんな名前を候補に挙げている。

颯太の今の楽しみの一つになっていた・・・。
< 126 / 225 >

この作品をシェア

pagetop