政略結婚~天使に導かれて~
悠太は、自殺を図ろうとした愛を助けたあと、愛が倒れ悠太は、急いで
愛を抱き上げ、別荘に戻った。

「悠太!! 愛ちゃん!! 」

君子が、慌てて悠太に駆け寄り

「母さん、すぐに小林さんを!」

「解ったわ! すぐに連絡するわ。とにかく寝室に運んで・・・」

二人が騒ぐ声に、皆が慌てて、出てきた・・。


「愛・・・・なんてことを・・・・」

華英は、愛の姿に呆然とした・・・。

「華英さん、とにかく寝室に運んで、着替えさせましょう!
 豊さん、小林先生を至急呼んでください。」

「解った。すぐに電話する・・。」

こうして愛は、悠太に運ばれながら、寝室へと運ばれた。

母達は、協力して愛を着替えさせ、とにかく体を温めるようにした。

12月の海は、さすがに冷たい・・・愛の躰は、氷のように冷たかった。

もしこのまま愛が、颯太の後を追うようでは、残された光太が、
あまりに可哀想だ・・・。

愛が辛いのは解るが、光太の為にも生きてもらわなくてはならない。

二人は祈るように、愛をベットに寝かせた。
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