政略結婚~天使に導かれて~
「それと、住むところは、決めたの?」

悠太は、愛に聞くと

「いいえ、実家と島津の両方の中間ぐらいの場所で探そうかと
 思ってます。」

「・・・・・なら、僕のマンションの隣でどうだろう?
 ねぇー、父さん?」

「そうだな! あそこなら西園寺にここにも近いし、何より隣が悠太なら
 何かあった時は、少しは頼りになるだろうから・・・愛ちゃん、
 それでいいかな?」

「良いんですか・・・・? 」

「うん、愛ちゃんは、何も心配しなくても、こちらで出来る事は
 したいからね! 」

悠太が、嬉しそうに話すと

「本当に、愛ちゃんがこっちに戻って来てくれるのなら、私達は
 いつでも光太に会えるし、それに二人の力にもなれるから!」

君子も、そう愛に話した。

「じゃー、決まりだな! いつ、引っ越しする予定かな?」

「はい、準備ができ次第、引っ越します。それから、光太なんですが
 保育園を捜そうかと・・・・・」

「それなら、家で預かるわよ!ベビーシッターも雇って、私もお義母さん
 もいるから!?・・・良いですよね!お義母さん?」

君子が、トキに聞くと

「そうしなさい、愛さん。孝三さんも、その方が良いわよね!?
 もし、家で都合が悪ければ、西園寺のお母さんもいらっしゃるでしょ!?」

「はい、皆さん、ありがとうございます。皆さんに甘えさせてもらいます。」

愛は、これからの光太との新しい生活に目途を立てた。
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