政略結婚~天使に導かれて~
8月に入ると、悠太は、1週間ほど休みを取って、愛との結婚式と
新婚旅行で、ニューカレドニアへ行くことにしていた。

結婚式は、両家の両親、祖父母、あとは、孝太郎に楓が出席し、
愛と悠太は、そのまま滞在するが、他の皆は、結婚式が終わると
翌日には、帰国する予定で、光太は、君子たちの計らいで、
結婚式が終わると、君子たちが連れて帰り

「あなた達、二人っきりの旅行は、もう暫くは、出来ないんだから
 私達からのプレゼントよ!
 ありがたく受け取りなさい!!」

と、二人だけの時間を、貰う事になった。

愛は、光太と、そんなに長く離れることが今までなかったので、
心配だったが、来月には3歳になる光太は、最近めっきり成長し
言葉もはっきりして来ており、

「ママ、僕はきーたんとじーたんと帰るから」

と言われて、愛は

「うん、わかった。光太、おじいちゃんとおばあちゃんの言う事を
 きちんと聞いて、ママとパパの帰りを待っていてね!」

「うん、待ってるよ!」

そんな光太の言葉に

「光太、えらいぞ!!お兄ちゃんになったなぁー」

悠太が光太を褒めると、光太は、嬉しそうに悠太に耳打ちをし、

「うん、解った。約束するよ!」

と、男二人で何やら約束していた。
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