政略結婚~天使に導かれて~
「愛、これですぐに検査してきて・・・」

「・・・うん、解った・・・・」

数分後、愛がトイレから出てきた。

「愛、結果は?」

「うん、陽性だった・・・・」

「やっぱり・・・・颯太さんに言わないとだね!今日は、病院は
 やってないから、明日以降、颯太さんが付いて行けないようなら
 私が一緒に行くから、しっかりしなさいね!」


「うん、ありがとう。楓。でも、颯太、喜んでくれるかな!?」

「当たり前でしょ!まぁー、ちょっと最初は問題だったけど、今は
 お互い愛し合っているんだから、大丈夫よ!」

「うん、そうだね。そうだ、美味しいハーブティーがあるの。
 今淹れるわね!」

愛が、キッチンに向かい、お茶の用意をしようとした時
チャイムが鳴った。

「はい、どちら様ですか?」

「私、専務の秘書をしております、望月と申します。」

なんと、栞が来たのだ。

そんな会話を聞き、楓が

「秘書って、あの恋人だった人?」

「うん、そう!颯太とは別れたはずなんだけど・・・」

「どうする?私が相手しようか?」

「ううん、大丈夫。私が話すわ。だって、彼女も私と話がしたくて
 来ているんだもの・・・・」

そう言って愛は

「はい、どうぞ。今、開けますので・」

愛は、栞をマンションに入れた。
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