月と太陽
兄を見送った後、美月は部屋に戻り、朝食の片付けを済ませると、身支度に取り掛かる。化粧をして、出掛ける用の服に着替え、大学へ行くのだ。
彼女は、英明大学の経済学部に通っている。雅樹は、英明大学の医学部を卒業した後、そのまま大学の付属病院の研修医となり、研修期間が終わった後、やっぱり付属病院の外科医になった。美月が1年生の頃は、1時間目からの講義が多く、兄と一緒に大学へ行くことも多かったが、3年生にもなると、1時間目からの講義はほとんどなくなり、兄と一緒に出掛けることもなくなった。
大学に行くまでの電車の中で、美月はパーティーのことを考えていた。
父と母の結婚5周年記念パーティー。行けば、両親に会うことになる。
高校に進学した時、兄と一緒に家を出て、二人で暮し始めた。それ以来、両親には数えるほどしか会っていなかった。毎年のお正月と、ときどき、兄が実家に帰るときについていくだけ。電話もろくにしたことがない。だから、パーティーで久しぶりに会っても、何を話していいのかが分からない。
彼女は、英明大学の経済学部に通っている。雅樹は、英明大学の医学部を卒業した後、そのまま大学の付属病院の研修医となり、研修期間が終わった後、やっぱり付属病院の外科医になった。美月が1年生の頃は、1時間目からの講義が多く、兄と一緒に大学へ行くことも多かったが、3年生にもなると、1時間目からの講義はほとんどなくなり、兄と一緒に出掛けることもなくなった。
大学に行くまでの電車の中で、美月はパーティーのことを考えていた。
父と母の結婚5周年記念パーティー。行けば、両親に会うことになる。
高校に進学した時、兄と一緒に家を出て、二人で暮し始めた。それ以来、両親には数えるほどしか会っていなかった。毎年のお正月と、ときどき、兄が実家に帰るときについていくだけ。電話もろくにしたことがない。だから、パーティーで久しぶりに会っても、何を話していいのかが分からない。