君に愛して、僕を恋する。





学校までは自転車で10分。

いつもはHRの1時間前には着いてるから、特に急ぐ必要なんてない。




のんびりと自転車を漕ぎながら、笑顔をつくる。





指定の自転車置き場に止めて、下駄箱に行くと、待ち構えていたように、女子がわらわらとやって来た。





「あのっ、お父様が倒れられたとか……」





リーダー格らしき女子が口を開いた。

その手には紙袋が持たれてた。





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