君に愛して、僕を恋する。

月明かりと彼女






夜の10時を少し回った頃、薄手の上着を羽織って、コンビニへと向かった。




父さんが珍しく風邪を引いた。
働き過ぎによる過労。


風邪薬と飲料水を買ってコンビニをでた。





夏の夜とは思えないほど、今日は風が気持ちいい。

風に当たりながら急ぎ足で帰る。




けど、その足は家の近くで止まった。


隣の家の前に、黒髪の女の子が一人立っていた。



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