君に愛して、僕を恋する。




熱があるからか、額にはうっすらと汗が浮かんでて、少し、苦しそうだった。




「父さん、薬買ってきたよ。」




本当は起こさない方がいいけど、薬を飲む方が大事だから、父さんの肩を叩く。


浅い眠りだったのか、すぐに目を開けるけど、視線は定まってなくて、具合が悪いのか一目でわかった。




「あぁ、悪いな。」




起きようとする父さんの背中を支えて、薬と飲料水を渡した。




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