君に愛して、僕を恋する。





洗い物をする手を動かしながら、真中綾子をちらっと見る。





「ほんっと似てる………」





横顔なんて、そっくりそのままだ。







最後のお皿を洗って、冷蔵庫の野菜室のデコポンを食べやすい大きさに切る。


時間はまだ7時。

夕飯を食べるにしてはちょっと早かったから、その代わりにデザート。




綾美さんもデコポン好きだったから、もしかしたら。

なんて思いながら皿を持っていく。





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