かえるのおじさま
さらにかさかさと、草分ける足音。畑の中から、小さな蛙頭がぴょこんと飛び出した。

「あ、ごめんなさい。オジャマしちゃった?」

ませた口を聞く少し甲高い声、緑色の膝丈のスカートでなければ、男の子だと思ったかもしれない。

いかにも快活そうな蛙頭の子は、どこかギャロに似ていた。

それに……ギャロは明らかに狼狽している。
震える吸盤が少女の肩をつかむ。

「お前、父ちゃんの名前はっ?」

美也子の胸にぞわぞわとした感情が上った。

(まさか……)

ギャロの年齢を考えれば、このぐらいの幼い子がいたとしてもおかしくは無い。
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