かえるのおじさま
だが、惑う美也子の前で幼子が答えたのは、聞いたことも無い名前。

「メネル」

ギャロはさらに唇を震わせ、切ない声を押し出す。

「おばあちゃんは……元気か?」

美也子は合点した。

「ギャロ、どっちのおばあちゃんか、ちゃんと言わなくちゃ!」

「ああ、そうか。父方のおばあちゃんは元気か」

蛙顔の少女が、くりくりと目玉を動かす。

「そっちのおばあちゃんは、去年、死んじゃった」

「死んだ……か」

広幅の肩ががっくりと落ちる。
だが天を仰いだ大きな目玉は、なぜだろうか、どこか安堵を思わせるものであった。
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